この「学ぼう!山里」生きる力と生きる智慧は、こどもたちを対象にした自然体験学習、環境体験学習教材です。山や川や畑などの自然の中の山里フィールドで、こどもたちが実際に体験活動を実施しながら、その体験を記録し、なおかつその記録をもとに、こどもたちひとりひとりの環境学習、あるいは総合学習につなげていきます。この意味でいいますと、この教材は、いわば自然体験型環境学習、総合学習プログラムと呼ぶことができます。この山里体験学習教材にて、こどもたちの生きる力と生きる智慧の育成にお役立てください。
以下、この教材の使い方について説明いたします。
 まず、第一にこの教材を使う上での体験学習の考え方を説明します。
自然体験学習、環境体験学習をはじめとする体験学習を進める上で大切なプロセスは、以下のような流れを体験学習の中に組み入れてあげることです。

 

 これは、一般に体験学習の循環過程と呼ばれるものです。この学習の循環がおきることによって、体験学習の学習的価値が生まれてくることがご理解いただけることと思います。
 さらに私たちはこの考え方をもとに、体験学習の循環過程が円滑に、かつこどもたちの自主性からおきるように、以下のような流れにおいて全体の教材の設計を行いました。



以下、この大きな5つの流れに沿ってこの教材の使い方を説明いたします。

 こどもたちが、この教材に入りやすいようにするために、こどもたちにとって身近で興味のあるテーマを絞り、導入部分に簡単なゲームを用意しました。
 それが、このエコフットゲームです。
 このエコフットゲームのねらいは、カレーライスというこどもたちの好きな食べ物を題材にして、実際自分たちの食べている食品がその作り方や作った場所等によって、環境問題にどんな影響を与えているかといったことについて、このゲームを通じて身近に感じてもらうことです。
ちなみに、エコフットというのはエコロジカルフットプリントという、ふだん食べている食べ物などを通じて私たちの生活が環境にどのぐらい影響を与えているかを考えさせるカナダのプログラムです。私たちは、このエコロジカルフットプリントの考え方をもとに、このエコフットゲームを作成しました。
 指導者の方も実際に、エコフットゲームをやってみてください。


 この教材は、こどもたちの自然体験学習、あるいは環境体験学習などを促進、援助することが目的です。その意味でいいますと、この部分「カレーライス物語」が、この教材の趣旨において重要な位置を占めることになります。また、こどもたちがエコフットゲームを行う中で感じた身近な問題意識を、実際の体験学習、環境学習に移行、展開させていく役割もあります。
このカレーライス物語を読み進めていく中で、その中に出てくる体験学習をそのまま計画に移していく場合もあるでしょう。また、これを読み進めていく中で、自分たち独自の山里体験学習プログラムの実施を思いつかれる場合もあるでしょう。いずれの場合でも、そんな山里体験学習を計画する際のガイド役として、この部分をご活用ください。
 実際の体験学習の計画づくりの際は、体験支援ソフト一覧に「体験学習計画フォーマット」がありますので、そこから自由にダウンロードして、体験学習計画の際のフォーマットとしてご活用ください。またこの計画の際、「体験学習注意事項」を参照していただいて、こどもたちにとって危険のない安全な体験学習の計画づくりにご活用ください。
また、同じくこの計画づくりの際は、山里ライブラリー(後述)も、計画作りの参考情報、データとしてご活用ください。
 体験学習プログラムに沿って、実際の体験活動が実施されたあと重要なのは、その記録の整理とまとめです。体験活動の記録を、山里ライブラリーの情報、データを参考にしながら写真、絵、文章等にまとめ、これを整理します。
 この整理フォーマットも、体験支援ソフト一覧に、「体験記録日記 個人用」を用意しましたので、これをダウンロードしてご活用ください。この体験記録日記は、基本的にはこどもたちがひとりひとりで作成するものとしてご指導ください。また、こどもたちが各自まとめ終えたら、先生などのリーダーの方が、データをこどもたちからCD-ROMなどで集めていただいて、後ほど別途説明するサイトにアップすることが可能です。このサイトをご活用いただくと、子どもたちがまとめた体験記録を誰でも見ることができます。(サイト使用料は無料です。)


 山里ライブラリーは、山編、川編、里編、番外編からなる山里情報データバンクともいうべきものです。山里体験学習の計画づくりや、体験記録日記をまとめる際等にご活用ください。


体験記録をこどもたちひとりひとりでまとめるだけでなく、体験学習を行ったグループで、話し合いをしながらまとめることも重要です。自分の意見を発表することによって自分の考えをまとめるのに役だったり、相手の意見を聞くことによって、さまざまな気づきが得られるからです。また、このグループでのまとめ学習の時は、体験支援ソフト一覧の「体験記録日記 グループ用」をダウンロードしてご活用ください。
またここでも、こどもたちが各自まとめ終えたら、先生などのリーダーの方が、データをこどもたちからCD-ROMなどで集めていただいて、後ほど別途説明するサイトにアップすることが可能です。(サイト使用料無料)
このグループでのまとめ学習の時も、山里ライブラリーを参考情報としてご活用ください。


 ひとりひとりで体験を記録したり、またグループでまとめたりする中で、あるテーマの疑問点等についてさらにつっこんで調べてみたいというこどもたちがでてくると思います。その際は、そのテーマの調べ学習をこどもたちに行うように勧めてください。
それによって体験したことの価値が深まるからです。
 さらに先生やリーダーの方は、体験学習の流れの中でこどもたちの中から自主的にそのような意欲が生まれてくるよう指導や援助を行っていくことが重要です。こどもたちが調べ学習を行い、知識を掘り下げることで、その疑問点をさらに体験で調べてみるといった体験学習の必然性が生まれ、自然なかたちで次のステップの体験学習につながっていけば、体験学習の循環過程が生まれることになります。これによって体験の学習的価値が生まれ、本当の意味での体験学習となってくるのです。
 体験支援ソフト一覧に「調べ学習シート」がありますので、ここからダウンロードしてこの調べ学習にご活用ください。
またここでも、こどもたちが各自まとめ終えたら、先生などのリーダーの方が、データをこどもたちからCD-ROMなどで集めていただいて、後ほど別途説明するサイトにアップすることが可能です。(サイト使用料無料)
この調べ学習の時も、山里ライブラリーを参考情報としてご活用ください。