子どもファームの最終回となる味噌仕込みが行われました。
5月に種を植えてから半年経ち、ようやく味噌を仕込める段階までたどり着きました。

2009_1122_131353-DSCN4626.JPG

薪を使って大きな釜でじっくりと煮た大豆を食べるのは初めてで
本当の青大豆が持つ甘さに感動します。
早朝から薪をくべて大きな釜で4時間以上煮ました。午前中はその青大豆の状態が
どんな様子になっているかを味見しました。
食べた瞬間、砂糖も一切入っていないのに口に甘みが広がります。
止まらなくなって何粒も食べているお子さんもいる程おいしく
青大豆が本来持っている甘さを味わうことができました。


そして、煮上がった大豆を大きな機械でミンチ状にして、それもみんなで味見してみました。ケーキのモンブランの様な食感でとてもおいしいです。


昼には餅つきをしました。餅をつくキネは実際大人でもけっこう重たく
感じますが、そのキネで何度も餅をつくお子さんもいました。
「ヨイショ~ ヨイショ!」とみんなでかけ声をかけあって
それぞれが餅をついている様子は、地元のお祭りを思い出す
にぎわいのある温かい雰囲気でした。
2009_1122_112102-DSCN4598.JPG

そして、寒い中で食べる地元の方が作ってくださったほうとうは格別においしく
感じます。


午後は味噌仕込みです。
味噌は大豆からできているのは知っていても
他に何を混ぜて作っているのかは意外と考えることもないかもしれません。
実際には、大豆に塩と麹(こうじ)を混ぜつくります。
米麹だけでも作ることができますが、今回米麹と麦麹の両方を混ぜました。
米麹よりさらに麦麹の方が香りがあり、その麦麹を使用することによって
味噌に香りが出るそうです。

2009_1122_123940-DSCN4615.JPG



そして、こねて塊にします。
1時間近くこね続けると、腕が疲れてきます。
2009_1122_135159-DSCN4637.JPG

完全に混ざり合ったものをソフトボールくらいの大きさの味噌玉にします。
空気が入らないように、それを樽に投げ入れます。
樽に寝かせた味噌は半年~1年後に食べられるようになります。

2009_1122_140531-DSCN4640.JPG


種まきから味噌仕込みまで全7回。種まき、キャンプ、収穫、仕込みなど
農業体験をしてきましたが普段なかなかできないような体験もできました。
味噌仕込みまでやると、今度味噌汁を飲んだ時にあれだけ手間と時間がかかっているのかと、
一杯の味噌汁のありがたみを感じることができるかもしれません。

様々な体験を通して農業、食、自然と触れ合う貴重な機会になっていれば幸いです
遠方から何度も足を運んで頂きありがとうございました。
また皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

11月21日 三菱地所グループの社員のみなさんと東京丸の内周辺で
働く方々による味噌づくりツアーで、味噌仕込みが行われました。
青大豆を農薬、化学肥料を使わず育て、マイ味噌を作るプロジェクトの最終回。
これまで耕作放棄地を開墾し、種まき、草取り、収穫をしてきました。

まず、煮上がった青大豆をみんなで味見してみました。砂糖も何も使っていないのに
青大豆が本当に甘くおいしくて、天然の甘さが味わえました。

2009_1121_110023-DSCN4308.JPG

午前中は味噌づくりについてのオリエンテーションで
味噌仕込みについて勉強し、青大豆をミルにかけて細くしたものなども
実際にみんなで試食してみました。


昼には地元の方に作って頂いた温かいほうとうを食べながら
みんなで餅つきをしました。
ついたお餅をきなこと大根おろし味にして食べましたが
つきたてのお餅は止まらなくなる程、柔らかくておいしく
出来上がっていました。


大人も目を見張るような力強いお子さんもいました。
2009_1121_115501-DSCN4384.JPG

午後からは味噌仕込みを行いました。
大豆、塩、こうじを混ぜ、1時間以上こね続けます。

95歳とは思えない地元のおばあちゃんの仕込み。
仕込み方を指導して頂きましたが、仕込んでいる時の手際の良さには
感嘆させられました。
2009_1121_132157-DSCN4507.JPG


こねて仕込んだ味噌を樽にぎゅうぎゅうに敷き詰め完成です。
2009_1121_143543-DSCN4561.JPG

自分たちで樽に詰めた味噌を6カ月~1年寝かせば
来年は安心・安全なマイ味噌で美味しい料理を
口にすることができます。


味噌、納豆、醤油、豆腐。日本の食生活に大豆は欠かせないものです。
その大豆の自給率が「国産大豆」5%「輸入大豆」95%というのが現実です。
今回の活動で、大豆の自給率を上げることにほんのわずかかもしれませんが
貢献できたのではないでしょうか。


2009_1121_142025-DSCN4540.JPG

本当に遠くまで足を運んで頂きありがとうございました。
今回仕込んだ大豆が来年どんな味の味噌になるか
来年が待ち遠しいですね。
また皆様とお会いできる日を楽しみにしております。

⇒詳細レポート&写真の一覧を見る

11月14日 、15日に第24回(平成21年)県民の日記念行事が
甲府市内にある小瀬スポーツ公園にて開催されました。
歴史は古く、明治4年11月20日から
設けられた日だそうです。
県内の企業、NPO、地域の活動団体など、とても広い公園内に
所狭しにブースが並んでいて、まるで大きな祭りに出店がずらりと
並んでいる雰囲気です。

えがおつなげてのブースでは、えがおファームで採れた無農薬野菜
米、花豆、じゃがバター、ポップコーンを出展しました。

ディスプレイをしてみたら八百屋みたいになっていました。
091115_blog 1.JPG

1日目、午前中はあいにくの雨。客足もにぶいようでした。
午後から野菜の量り売り、ふかしたサツマイモの試食を始めました。
無農薬のさつまいもは自分たちで食べていてもとてもおいしく、「あま~い!」と
驚いていたお客さんもいました。
そして、その日の内にさつまいもは完売できました。

2日目。
ポップコーンの実演販売を行ってみたり、POPを増やして
もう少し目立つようにしました。


量り売りをして、昔なつかしい感じがお客さんに受けていました。
スーパーだと決められた量で売られ、食べきれず食べ物が無駄になってしまうこともありますが、量り売りは欲しい量だけ買えるのでエコな方法だと気付きました。
091115_blog2.JPG

ポップコーンを作る様子には家族で来た子ども達や中学生が
見入っていました。スーパーやコンビニで売られているのは
出来上がったポップコーンがほとんどなのでタネの段階から
作ったポップコーンは見たことがなかったかもしれません。

じゃがバターも「子どもが食べておいしい、おいしいと言っているから
もう1つください」と買いに来た家族もいました。嬉しい限りです。
少しでも無農薬野菜のおいしさを知って頂くきっかけに
なっていたらと思います。

東京からわざわざ来ていたお客さんや、地域のお祭りのように
出店でいろいろ食べて、はしゃぎにきていた中学生もいました。
お客さんも出展者もお互いにつながりを持てることを楽しんで
いたようでした。

11月3日 三菱地所グループによる味噌づくりツアーで
耕作放棄地の開墾、青大豆の収穫が行われました。
2009_1103_1022  blog1103_1.JPG

前日、標高1100mの増富地区にある空土ファーム周辺では
初雪が降りましたが、当日は天気にも恵まれ、みずがき山もきれいに
顔をのぞかせておりました。

三菱地所グループの社員のみなさんと東京丸の内周辺で働く
一般の方々が参加されました。
午前中はアシやススキが生い茂りどこが境なのか分からないくらい
荒れていた田んぼの開墾です。


20数名で力を合わせるとこんなに開墾ができるのかと驚くほど早く
田んぼの姿が現れました。よみがえりつつある田んぼを見ると
何ともいえない達成感があります。
2009_1103_1031 blog1103_2.JPG

午後は、味噌づくりにむけて育ててきた青大豆の収穫です。
初めて大豆を刈取る人にとっては大豆の茎が少し硬く
刈取りづらく感じます。しかし、地元のインストラクターさん達に
指導された刈り方で刈ってみるとおもしろいように刈取ることができました。
刈った青大豆は立てかけて乾燥させ、次回の味噌仕込みに使われます。


力を合わせて収穫した大豆に囲まれると、爽快な気持ちになります。
⇒詳細レポートと写真の一覧を見る
2009_1103_1402 blog1103_3.JPG

子どもファーム最終回は、みそ仕込み会です。
収穫した大豆でみそを仕込みました。
午前中は、オリエンテーション。大豆に関するクイズなどをしました。

お昼に餅つきをしました。

いよいよ午後からみそ仕込み。朝からぐつぐつ煮た大豆を機械でミンチ状につぶしました。
私たちが作るおみそは、大豆、塩、こうじ(米麹、麦麹)からできています。割合は、大豆:塩:こうじ=1:0.5:1です。

まずかたまっている麹をほぐしました。

ミンチにした大豆をテーブルに広げて

そこに麹、塩を均等になるように重ねて、混ぜ合わせました。

それを塊にしてこねていきます。
硬すぎる場合は、煮汁を加えて硬さを調節します。(指のあとがつくぐらいのやわらかさ。硬すぎるとおいしくないとのこと)

かなりこねて、完全に混ざりあったら出来上がり。

樽に、空気が入らないようにソフトボールくらいの大きさの玉にして投げ入れます。(空気を抜くため)

半年〜1年後に食べられるようになります[:ニコニコ:]
みんなで大豆から作ったみその味はどんなでしょうか。楽しみですね!

日本の自給率は、40%を切ってしまいましたが、その中でも大豆は、味噌、とうふ、油揚げ、油・・・と日本食には欠かせない食べの野ですが、95%以上が輸入です。
自分で作ったものや、身近で取れたもので味噌などの加工品を作っていた昔は、「畑」や「農業」はもっと身近な存在だったとのだと思います。
毎日口にする味噌や醤油の大豆が、熱帯雨林を伐採して作られているものだったり、外国のお百姓さんを苦労させることにつながっているよりも、みんなで楽しく育てた大豆である方が幸せだなと思います。
大豆が1kgあれば、4kgのおみそが作れます。だいたい1年間食べられるくらいの味噌の原料になる大豆をたたみ6畳分くらいの広さで、作ることができます。スペースがあれば是非挑戦してみてください!(大豆はあまり手間がかかりません)
今年は、春の大豆の種まきから収穫まで、「子どもファーム」では、7回農業体験をしましたが、本当に楽しい経験でした。
遠くまで通って下さり、ありがとうございました。
また皆様とお会いできることを楽しみにしています。


イタリアンロールケーキで有名な山梨県の和菓子屋さん清月の社員のみなさんと大豆を収穫しました。
みなさんがつくられたこの青大豆が、豆大福や豆餅の材料になります。
安全な原料調達、社員研修を目的にしたこの取り組みは、もう4年目になります。
ご家族の方も毎回一緒に来てくださり、こうした交流が続いていることがとてもうれしいです。

こんばんは[:月:]
今日は百姓塾できのこ狩り[:きのこレッド:]をおこないました。

きのこは、もちろん『木の子供』。
だから、きのこが生えている土の下には木の根っこが通っています。
木の根っこは私たちが思っている以上に長いものです。
なので、木と随分離れた場所にもきのこは生えていたりします[:ひらめき:]

きのこ[:きのこレッド:]が見つかると、皆さんのテンションも[:up:][:up:][:up:]
時には周りの木につかまりながら、斜面を下りたりしました…[:汗:]

時には斜面を…

天気が良く暖かい日和。
山の中のお散歩は気持ちよかったです。

きのこ以外にも栗もた〜くさん落ちていました[:!:]

きのこより栗に夢中になる時もありました

きのこを持ち帰り、みずがきランドでさっそく御味噌汁にしてみました。
きのこから濃いだしが出てきて、とても美味しくいただきました[:ディナー:]

今回収穫したきのこは、(写真左から時計回りに)黄しめじ・じごぼう・しもふりしめじ、そして栗です。

すべて食べられるきのこ

他にもさまざまなきのこが生えていましたが、食べられないものがほとんど…。
きのこの毒は本当に危険です。
毒きのこ[:きのこブルー:]は二度食べることができません[:おばけ:]
皆さんもきのこ狩りは知識のある方と一緒に行き、楽しく山を満喫しましょう[:てれちゃう:]

こんばんは。
先週10/5に、気持ちのいい天気の中小麦の種蒔きを行いました[:おてんき:]

黒森では大体10月中旬に小麦の種蒔きを行い、6月下旬〜7月上旬に刈り取ります。
つまり収穫期=梅雨…。
小麦は非常に湿気に弱く、すぐカビてしまいます[:ムニョムニョ:]
なので輸送時・保管時に湿気から守る為、薬を使っていたりします。
このようなことから、国産・無農薬の小麦はほとんど見かけることができません。

さて、種蒔きはもちろん人力で行いました。
親指・人差し指・中指の三本で種をひと摘み(大体15粒くらい)を、指一関節分くらいの深さに植え、軽く土を被せていきます。
種-種間は15cmくらい。(近すぎると、風通しが悪くなり、病気になりやすくなります。)
畝-畝間は60cmくらいで蒔いてみました。

種蒔きの指導を受けています

麦は種蒔きから7日くらいで芽が出始め、10日くらいで出揃うそうです[:植物:]
実際に、先週蒔いた畑ではキレイに芽が出ていました[:!:]

種蒔き1週間後

また、麦は冬を越す作物の為、霜柱が降りる頃に麦踏みということをします。
これは霜柱で土の粒と粒の隙間が大きくなってしまったのを、麦の根本の土を足で踏みしめてあげることで、根を安定させるのです。

皆さんも普段小麦を使った食品をよく食べているのではないでしょうか。
少しでも食品になる前の『小麦という作物』に興味を持っていただけたら幸いです。

「新・百姓塾」では、“農の循環”ד自然と田畑と人々のつながり”ד農的暮らしの知恵”をテーマに、15回にわたって様々なプログラムが体験できます。
途中参加もOKです。農業をしたいけど何からやっていいかわからない、ゆくゆくは農的暮らしをしてみたいな等々、農業や農村での暮らしに関心のある方、ご参加をお待ちしています!
http://www.npo-egao.net/join/join21.html

第6回目のテーマは“夏野菜の収穫”と“秋野菜の準備”です。
ジャガイモ掘りととうもろこしの芽かき(ヤングコーンの収穫)をしました。
じゃがいも堀りです。

トウモロコシは養分を集中させるため最上段の一つを残して下の小さいものはとってしまいます。小さくても味はおいしいのでその場でむいて食べました。甘くてジューシーでおいしい!
トウモロコシはこの繊毛一本が受粉の管となって一粒になります。よって粒の数分繊毛があります。自然の精緻さと美しさにあらためて驚きです。


続いて秋野菜の準備です。
耕した畑に施肥をします。えがおファームでは、平飼いの鶏糞と穀物をまぜた有機肥料を使用します。1000平米あたり300kgを万遍なく蒔きます。やりすぎると病気や虫の原因となるので量や蒔き方が重要です。

施肥後1〜2週間、土と肥料をよくまぜあわせたあと鍬で溝をつくって7〜8cmの高さの畝をつくります。種のベッドですね。幅は70cm。鍬使いって見てると簡単そうだけど、実際やってみるととても難しい。。。

早蒔きのたまねぎと野沢菜の種を蒔きます。本格的な種蒔きはお盆すぎ。
種の直径の2倍くらいの深さを指で溝をきり、15cmピッチで蒔きます。
えがおファームではなるべく種の自家採取を行っています。市場にでまわってるF1種とは2種類の種を人工的にかけあわせたもので、1年目は各々のいい性質を受け継いだ作物ができますが、2年目には悪い性質だけを受け継いだ作物になってしまいます。人為的交配のない、その地で連綿と受け継がれてゆく種を育てていきたいものです。
たまねぎは約1.5平米で100個程度収穫できます。充分自給できますよね。
たまねぎは来夏、野沢菜は今秋に収穫できるので11月の「新・百姓塾」で野沢菜漬けにチャレンジします。乞うご期待!

都会人のための「新・百姓塾」では、“農の循環”ד自然と田畑と人々のつながり”ד農的暮らしの知恵”をテーマに、15回にわたって様々なプログラムが体験できます。
途中参加もOKです。農業をしたいけど何からやっていいかわからない、ゆくゆくは農的暮らしをしてみたいな等々、農業や農村での暮らしに関心のある方、ご参加をお待ちしています!
http://www.npo-egao.net/join/join21.html

第4回目のテーマは“そばの種蒔き”。蕎麦は冷涼な高原地が適地で8月上旬に蒔いて10月末に収穫します。「新・百姓塾」では収穫したおそばで11月にそば打ちをする予定です。

講師は10年前に東京から増富に移住し自給自足的農業をしている板谷さん。

30cm幅のところにバラ蒔きをして軽く土をかけます。今回蒔いた土地約300平米で40kgのそば粉ができます。

大きな桑の木の下で休憩。標高1200mなので日射しは強いけど風は爽やかで木陰は気持ちいい〜。

「新・百姓塾」1回目の6月に蒔いた大豆がこんなに大きくなりました。草取りに励みます。


第5回目のテーマは“地元おばあちゃんとのお話会”と“箱膳体験”
地元のおばあちゃんに農村の暮らしや、郷土料理などのお話をうかがいます。
普段はなかなか聞けない話に皆興味津々。農村で生きてきた人の生きる力を実感したひとときでした。

講師は民宿大熊荘の大柴さん、80代とは思えないしゃきしゃきさです。夏は農作業やウマの世話、−20度にもなる冬は炭の運搬や俵づくりなどの山仕事、とほぼ休みなく働きずくめだったそうです。細かく刻んだ長ネギと味噌とそば粉を囲炉裏で焼いた焼きもちや大根を干して川でさらして作った大根の寒ざらしなど、地元料理のお話も興味深かったです。

地元の野菜でつくった箱膳。講師のやよいさんの手づくり郷土料理です。江戸時代からちゃぶ台の登場する昭和初期まで一般の家庭では箱膳が使われていました。家族の一人一人が自分専用の食器や箸のはいった箱を所有していました。それを箱膳といいます。メニューはかぼちゃのサラダ、焼き野菜のくるみ味噌のせ、花豆ゼリー、キュウリの味噌漬と梅干し、お味噌汁、玄米ご飯です。

2009年12月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のコメント

アーカイブ